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new3DSLL用拡張スライドパッド

モンスターハンター4Gを購入した時にnew3DSLLが付いていたのですが、この本体では拡張スライドパッドが使えません。
左手の人差し指で視点切り替えに慣れてしまってるので、旧3DSに拡張スライドパッドを付けて遊んでいましたが、
折角new3DSLLがあるのに使わないのは勿体無いので、new3DSLLに拡張スライドパッドを付けて操作が出来るように加工してみます。

まず分解はこちら

上下左右はゲームカードスロットに繋がっているケーブルから取り出しました。

  

使うのはLとRのみです。

30極のコネクタを使い脱着できるように加工します。

日本航空電子工業
 
new3DSLL 本体側 : KX14-30K2DE 
拡張スライドパッド側 : KX15-30K5DEを使いました。
本体側は少し高さが足りなかったので、KX14-30K5DEを使った方が良かったかもしれません。

拡張スライドパッド分だけ配線引き出して使うなら7本だけ(上・下・左・右・L・R・GND)で良いので、8極か10極の物を使うといいと思います。

高さが足りなかったので足を写真のように少し曲げて高さを稼ぎます。

コネクタを付ける所はGND部分で何も干渉しそうに無い所で、マイクロSDのスロットと電源コネクタの間部分にして見ました。

基板緑色の部分を削りコネクタの足を半田付け出来るようにします。
※注意:30極ならここで良いのですが、10極など小さいコネクタになると足の位置が変わります。

ちょっと下過ぎました。
マイクロSDを抜くのにコツが要ります。
写真は全ての配線を引き出すように作ってあります。

この状態で全て組み直しします。

上画面液晶ケーブル等注意しながら組みつけていきます。

タッチパネルや配線など基板表に出し忘れないように注意しましょう。

裏の本体カバーと電池カバーに穴を開けてコネクタが見えるようにしました。

次に拡張スライドパッド側です。

  

使ったのはHORI製「モンスターハンター4G 拡張スライドパッド for ニンテンドー3DS LL」
これを分解して中身を取り出します。

視点切り替えの為のスライドパッドの加工をしていきます。
Cスティックをそのまま配線しても動きません(上下と右は動かすことが出来ましたが、左が動きませんでした。もう少し勉強してみます。)
タクトスイッチにしても良かったのですが、スライドパッドをスイッチ化してみようと思います。

パッド裏側四隅のグレー部分をカッターなどで飛ばし分解していきます。

中身はこのようになっています。
中のスプリングでスティックを中央に戻すようになっています。
最初はこの中に小型のスイッチを入れようと考えましたが、位置出しが難しいのとそこまで小さいスイッチが見当たらなかったので断念しました。

次に考えたのが、本当のアナログ的スイッチで、真ん中の中央に戻すスプリングをGNDとして作り替えれないかと考えて配線を付ける等してみましたが上手くいきませんでした。
中でスプリングが動くので、スプリングとの接点を作り何処に動いてもGNDとして使える構造にしてみようと考えました。

 

ピンヘッダを分解し先端を削り滑らかにします。
これを8個用意します。

  

真ん中の穴の開いている淵(赤○)に4箇所穴を開け、先ほど作ったピンヘッダを差込みプラリペアで裏から固定しました。
このとき同時に上下左右の接点部分となる青○の所にも穴を開けておきます。
この状態で表カバー(グレーの部分)を一度はめ込み、青○の部分の穴を貫通させて置きます。

面まで飛び出さない程度の所で裏からプラリペアで固定してあります。
この4箇所の何処かがスプリングに当たっているとGNDとなるはずです。

スライドパッドを組み直すのですが、この中のスプリングが結構曲者で、そのままでは組み直しし難いので、この様な方法で組みなおします。
最初から開いている穴の部分に抵抗等の足を写真のように差し込みます。

  

その足にスティック部分とスプリングを引っ掛け、広げて仮固定します。

スプリングが飛ばないように注意しながら抵抗の足を白色の台座に開いている穴に通します。
4本穴に通ったら、四隅のピンの位置を合わせるように組みなおします。
完全に閉まったら抵抗を抜けば完成です。

 

外側4箇所もピンヘッダを差込みプラリペアで固定しました。
内側4本を繋ぎテスターで上下左右に動かしたら導通があるかチェックしましょう。
外側ピンヘッダも太くなっている部分がスプリングに当たるように調整しましょう。

※最初は、ピンヘッダの先端(細い部分)を接点としていたのですが、スプリングでピンヘッダを挟んでしまう事があったので、太い部分で当たるようにしました。

次にスライドパッド本体の加工です。
3DSLLとnew3DSLLでは新型の方が少しだけ大きいので、拡張スライドパッドを真っ二つにし、間を埋めようと思います。

new3DSLLに写真のように拡張スライドパッドを固定します。

隙間は約4mmですが、切る鋸によって変わると思います。

 

この隙間にプラリペアを流し込んで成型と固定を同時に行うのですが、そのままプラリペアを流し込むと3DSまで引っ付いてしまうかもしれません。

3DS本体にガムテープ(つるつるしてる紙の方)を張り、拡張スライドパッドも動かないように両面テープで3DSに固定し、プラリペアを流し込みます。

表が固まったら裏もプラリペアで隙間を埋めてみました。
ネジで表に固定し点止めで何箇所か接着後分解し、同じように内側からプラリペアを流し込んで成型しました。

 

表面の成型が出来たら仮設置してみます。
写真でも解るように、new3DSLLのZRとZLが干渉するのでボタンが逃げるように拡張スライドパッド側をリューターで削り取ります。
高さを調整し削ると、この削った部分が3DSのはずれ止めにもなりました。

ここにコネクタを付けて配線をしていきます。
コネクタの固定もプラリペアで行いました。

 

配線を引き出したLとRはこの位置です。
Lは少し解りにくいのですが、R12と書いてあるチップの端に付けました。
GNDはRの下の配線の根元に繋げてあります。

作ったスライドパッドを固定しこちらもGNDと上下左右の配線をしたらテストしてみましょう。。

動けば最終仕上げです。

  
つや消しの黒を塗り完成です。
コネクタ下の電池の蓋部分も綺麗に切り取り接着しました。

new3DSLL用拡張スライドパッドの完成です。

今の所問題はありませんが、心配なのは、加工したスライドパッドの中のスプリング部分に気に掛かる所があります。
中のスプリングは両端を引っ掛けてワッカにしてあるので、その部分がピンヘッダに引っかからないか気に掛かります。


不具合というか拡張スライドパッドを付けたままだとゲームの抜き差しが出来ないのと、タッチペンが取り出せません。

電池も要らないので、電池切れなど気にせず遊ぶ事が出来ますし、「スライドパッドの接続が切れました。」等の表示を見ないのはいいですね。

アナログ風味が使いづらいので、いつもの4方向タクトスイッチ(プラス押し込み)に変更しました。

  

指の当たる部分は、3DSアナログ部分を右の写真のように加工(切り取り)してプラリペアで固定しました。
この部分は最後に固定です。
先に固定してしまうと、台座の穴にスイッチが通りません。

  

位置決めをして固定しました。
基板を取り付けて高さを稼いでいます。
向きと角度に気をつけて固定します。
配線は上下左右に繋ぐのと、押し込みでLも使えるようにしてみました。

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