3DSLL 特殊コントローラー2
アスキーグリップV2使用+カメレオンUSB(3DSLL-SPA3)組み込み
今回は特殊コントローラーの製作依頼です。
今回はHPを見て来られたからの依頼で、麻痺の為左手が使えないので右手だけで3DSをコントロール出来るものを作れませんか?との事でした。
子供さんとMH4がしたいとの事なので片手でボタン全部を使えるようにするのはもちろん、狩りもし易いようにと考えてみました。
まずはアスキーグリップがどのような物かスイッチの位置などの確認です。
毎度おなじみのコントローラー乗っ取りなので使えそうなスイッチと、持って操作するには何処にあった方が良いか、依頼主様と相談しながら位置決めをしました。
トリガー部分に◯-A ☓-Bと持って行きました。
アナログ押し込みをXにしたのはMHで攻撃するときにXを使い、X+Aと言う攻撃をする事もあるので移動しつつ攻撃等出来るようにしてみました。
Rボタンはダッシュしながら移動出来るような配置です。
Rボタンの所は元々切り替えのスイッチが仕込まれておりました。
L1の部分はMHする時、こうだったら使いやすいかなと思い切り替えにしてみました。
アナログ押し込みの部分も攻撃か視点切り替えか悩んでここも切り替えにしてみました。
コントローラーを片手だけで支えて多彩な動きをするので出来るだけ最小の動きでボタンを押すと言うことも考えてみましたが、出来たかどうか心配です。
早速作業開始
分解し要らないものを取り外していきます。
モーターや配線など取っ払っています。
ゲーム中は、このように持つようになると思い人差し指を持って行くと押し難い・・・
本体ケースとボタンの高さが同じなのでボタン自体を飛び出すように加工が必要です。
純正ボタンに高さを増し、型取りくん(http://www.plarepair.net/kihon-02.htm)で型を取ります。
その後高さ増しした部分を取り除いて、型を取ってあった物にはめ込み隙間にプラリペア(http://www.plarepair.net/plarepair.htm)を流して作ってみました。
少し飛び出すように整形してみました。
ついでに内部のタクトスイッチを押す部分の補強の為ホットボンドで隙間を埋めています。
どんどん配線をしていきます。
配線取り出しの写真を撮り忘れていました。
テスターで確認しつつ全てのボタンに配線をしています。
ここまで出来たら3DSLLの加工です。
3DSLL買ってきたので作業再開です。
買ってきて電源も入れないまま分解してみました。(まぁ何時もの事です。)
分解方法は別記事です
基板だけにして取り出すボタンを探していきます。
いつもの如く乗っ取り方法なのでGNDとボタンさえ分かれば出来そうです。
十字キーとボタン(ABXY)は表面がシールになっていてました。
シール側に導通する金属部分が付いている感じですね。
探すのに邪魔なので一度取ります。
丸の縁があって中の金属部分と繋がるとボタンが押された事になるみたいです。
周りの縁が各ボタンで真ん中がGNDになっていました。
取り出し箇所全体図
①アナログ L
アナログの1はGNDです。
1:GND
2:TP69
3:C103
4:TP68
②十字キー
上:TP85
下:TP91
左:TP87
右:TP90
③ABXY R
A:TP89
B:TP92
X:TP86
Y:TP88
R:TP82
④SELECT HOME START
SELECT:TP81
HOME:TP55
START:TP80
コネクターにて脱着出来るようにしたのでこの位置(無線基板の上)にコネクターを両面テープで仮固定し中の配線を繋げていきました。
20極の物を使います。
最終的にプラリペアで固定しました。
GND | A2 | A3 | A4 | HOME | START | SELECT | |||
L | X | A | Y | B | 下 | 右 | 上 | 左 | R |
と配線しました。
ここは分かりやすければどこでも良いと思います。
配線が出来たらカメレオンUSB(3DSLL-SPA3)を組み込んでいきます。
USBコネクターも付け替えましたが、横の接点は付けていません。
写真は仮設置の写真の為USBからの配線が外を這わせていますが、ここでも問題無く組み込めます。
コントローラー外部出力でアナログが動き難いとよくメールで問い合わせがあります。
内臓のアナログスライドパッドと外部に出したアナログが抵抗値の関係で外にあるアナログの方がより倒さないと認識しない状態になるみたいです。
解決法方法は内臓のスライドパッドを取って外部だけにするか、スイッチにより内部アナログと外部アナログを切り替えるだと思われます。
そこで切り替えスイッチ付きのアナログを作ってみました。
中身が新型のアナログだったので2極の切り替えスイッチを根元にハンダ付けし固定しました。
先端は使えなくなったタッチパネルの根本を切り取りハンダ付けしてあります。
参考記事:でっかい3DS作ってみた
配線図
内部のオン-オフだけとしています。
旧型アナログスライドパッドでも作ってみました。
写真のように配線カバーを切り取ります。
この時にナイフを入れ過ぎると、中の基盤まで傷をつけて配線パターンを切ってしまう事があるので注意です。
フレキケーブルの両端(穴が空いている所)のフレキケーブルを摘んで少し持ち上げ接点部分を半田ごてで温めてやるとフレキケーブを取り外すことが出来ます。
綺麗に取れたら配線を繋げましょう。
右の写真のように2番と4番の位置に0.5mmぐらいのピンバイスで穴を開けました。スイッチの脚を出すためです。
足の位置は使うスイッチによって違うので、足の幅に合わせた位置に穴を開けます。
切り替えスイッチとコネクターが覗くようにケースも切り取りました。
電池のカバーが別で付いているので中の裏蓋?はコネクターが出るように少し大きく切ってあります。
一応その他の周辺機器も付けられるようにコネクターやスイッチは飛び出さないように設置してあります。
ここまで出来たらコントローラーの仕上げです。
外部のコントローラーと繋ぐコネクター部分変換基板を使いました。
コントローラーから出た配線を繋ぐのに半田付けが簡単になります。
3DSLL純正の充電台を加工します。
充電はUSBケーブルを使うので充電する部分は必要ありませんので、取っ払います。
コントローラーを繋ぐ台として使います。
配線のカバーをして完成です。
使い方は動画見てもらったほうが早いでしょう。
アナログ押し込みは使い易い方でいいと思いますね。
※動画で3DSを台に載せた時右に動いていますが、コネクター部分が斜めに接触してGNDとA2(アナログ)が繋がって動いたみたいです。